保育園の入り口の引き戸を製作しました。
上部のガラスは決まっていましたが、腰下の板張り部分が決まらずにいたところ、園長さんから伊東豊雄さんの「TOD’S表参道ビル」 のように建物周囲に立つケヤキの枝振りをモチーフにするのはどうだろう、とのご提案を頂きデザインを進めました。
オーク引き戸
まず、保育園の近くに立ち並ぶケヤキの写真を数枚送っていただき、その中から選んだ1枚。この写真(シルエット)のどこかの部分を切り取って使いました。2本の木の枝が交差している部分。多分。

オーク引き戸
まずは框を組み立てます。ここまではスムーズ。

オーク引き戸
次に木のシルエットをもとに図面を起こし、オーク材、ウォールナット材、アクリル板を図面通りの形に加工し、仮組みしているところ。
それぞれのパーツにフローリング材のような実(さね)加工を施し、組み合わせていきます。それぞれのパーツの木目方向が違うので伸縮方向も様々。多少伸縮しても動けるようボンドも釘も使わずに組んでいます。
時間はかかりましたがうまくいったので、一度バラしてそれぞれのパーツの面取りをしてから再度組み立てます。

オーク引き戸

山桜の耳(樹皮部分)を使った引き手を取り付け、完成です。
金物の取り付け、吊り込みは現場で建具屋さんにお願いしました。
パッチワークの周囲等、細かい納まりに悩みましたが製作も楽しめ、生命力、樹の力強さを感じることができるいい建具ができたと思います。